岩松製茶協同利用組合への出資・参画について

人手不足と工場稼働率の低下に直面する静岡茶
産地の”内側”に入り、当事者として存続・再生・拡大に挑む
株式会社82Works(本社:山梨県大月市、代表取締役:林 佑哉、以下「82Works」)は、農事組合法人 岩松製茶協同利用組合(本社:静岡県富士市、以下「岩松製茶」)の出資持分を取得し、組合へ参画したことをお知らせいたします。
82Worksはこれまで、特定技能外国人材の人材派遣や農業作業受託を通じて、静岡県内の茶産地における人手不足解消に取り組んできました。今回の組合員参画は、単なる労働力の供給者という立場にとどまらず、自身が組合の一員として岩松製茶の経営に関わり、茶業界の”内側”から産地の課題解決に取り組むための一歩です。
■出資参画の背景と意義 ~支援ではなく当事者~
今回の参画の起点にあるのは、静岡の茶業が直面する人手不足や後継者不足といった課題に対し、両者が現場での対話を重ねる中で課題意識や目指す方向性を共有してきたことです。岩松製茶が営む荒茶工場は1965年の稼働開始以来、1日2万キロを処理できる設備を備えていますが、組合員数は最盛期の約100軒から現在までに大幅に減少してきた背景があります。
82Worksは、特定技能外国人材派遣・農業作業受託という手段を軸に、中山間地域をはじめとする農業現場の構造的な担い手不足解消に長期的な事業として取り組んできました。その根底にあるのは、「農業を変えるのは、俺たち農家。」という一人称の姿勢です。82Worksは、支援する側・される側という外部者的な立場にとどまらず、自らも当事者として産地の課題に向き合うことを大切にしてきました。
今回の岩松製茶への出資・組合員参画は、この姿勢をさらに一歩進めたものと考えています。労働力を外から供給するだけでは、組合員の減少や工場稼働率の低下といった構造的な課題の根本的な解決にはつながりません。だからこそ82Worksは、組合の意思決定に関わる立場に自ら入り込み、現場の経営課題そのものに向き合うことを選びました。これは、面積拡大や所得向上に自ら挑戦しようとする「戦う茶農家」への援護射撃であるという、82Worksがこれまでの静岡での取り組みを通じて一貫して大切にしてきた基本姿勢の延長線上にあるものです。
静岡の茶業が抱える課題は、人手不足だけで語れるものではありません。82Worksは、人材面での具体的な活用プランを共に描き、必要に応じて碾茶シフトの運用や収穫代行などの形で現場に入り続けることで、静岡茶業の産地としての存続、そして再生に、当事者として取り組んでまいります。
■株式会社82Works 代表取締役 林 佑哉 コメント
静岡の茶業の現場に入る中で感じたのは、人手不足の先にある、「このままでは産地そのものが終わってしまうかもしれない」という切実な危機感でした。担い手が減り、製茶工場も本来の力の半分ほどしか発揮できない。この現実を目の当たりにし、私たちは、人材派遣や作業受託を通じて関わり続けるだけでは足りないと感じました。農業を変えるのは、俺たち農家。静岡茶を変えるのは、俺たち茶農家。この言葉には、当事者として産地に向き合い続けたいという、私たち82Worksの一貫した思いを込めています。今回、岩松製茶の組合員に加えていただいたことは、その思いを実践に移す大きな一歩です。
後継者がいなくても、産地は終わらせない。私たちはこれからも現場に入り、人手不足に立ち向かう茶農家の皆さまと一緒に考え、一緒に汗をかいていきます。静岡から始まったこの挑戦を、いずれは日本各地の茶産地へ、そして茶業以外の農業の現場にも広げていきたいと考えています。
株式会社82Works
所在地:〒401-0001 山梨県大月市賑岡町畑倉1874 1階
代表取締役:林 佑哉
設立:2023年2月1日
事業内容:農家向け特定技能外国人材派遣事業、農業作業受託事業、野菜流通・卸売事業、農業生産事業
URL:https://82works.jp/
農事組合法人 岩松製茶協同利用組合
所在地:静岡県富士市松岡69番地-4
設立:1965年4月1日
URL:https://www.iwamatsu-seicha.com/